陰陽五行

陰陽五行と十干の意味

2016年9月2日

どうも、ごきげんいかがお過ごしでしょうか?

占術家の仙翁(センオウ)です。

先日、投稿した「陰陽五行と干支の起源」はお読みになりましたか?

今日はその続編です。

したがって、前回の内容をお読みでないとあまり深く理解できないと思います。

ぜひ先に前回の内容に目を通して、先をお読みください。

干支とは・・・

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干支は、その人が生まれた年を簡単に知るための方法の一つです。

そこには、それぞれ性質が存在し、意味が付与されています。

意味が生まれた理由は、人々に今年は何をすべきかを伝える知恵でした。

例えば、子は「孳(ジ)」が語源です。

この孳は「増す・増殖する」と言う意味です。

細胞が増殖し、分裂し形を成そうとする非常にエネルギーが強い状態です。

陰と陽がそれぞれ反発しあい互いに強いエネルギーを内在してるため爆発的な力を帯びている意味を表します。

そして、丑です。

丑は、もともと「紐」が語源です。

つむぐ・結ぶなどの意味があります。

陰と陽をつむぎエネルギー体を一つに結び付ける状態です。

つまり成体をなし、母体と子供をつなぐへその緒などを彷彿とさせる表現です。

続いて、寅。

寅は「演」が語源です。

勢い・活動などの意味を内在しています。

陰と陽が形態を変化させて、また再び形を成していくエネルギーの強さ姓名の誕生を印象付けます。

赤ちゃんが出生と同時に大きな勢いある声で鳴く様を彷彿とさせます。

そして亥へと十二段階続きます。

これは人間の出生から死を経験し魂と言うエネルギー体に変化する物語を模しているだけでなく、植物の収穫時期、時間、時代などをみる者でした。

干支の素顔

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干支はもともと暦学の一つだったのです。

特に中国の暦学は西洋暦学や天文学のそれとは違い経験的側面を重要視する思想が強くみられます。

日本でよく似た表現で言うと「おばあちゃんの知恵袋」ですね。

それが、十干・十二支の合計六十節に分かれている一種の哲学書です。

しかし、そこには中国四千年の経験的学説や解釈で洗練されある種、占いのような側面も垣間見えます。

前回もご説明しましたが、干支は占いではありません。

干支の意味と教訓

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干支は、いうなれば「知恵袋」です。

その知恵袋を使って易学や気学などが形成されてきました。

料理で言うところの隠し味と言う事です。

したがって、この干支の意味をより深く理解しますと事がこんなに騒いでいる理由も今年の日本が荒れると言った理由も見えてくると思います。

今回は、十干のみをご紹介しますが、干支では十干が根っこです。基礎を意味します。

干から支に終わると言う物です。

まずは十干を理解してから十二支に行きましょう。

十干「甲」

甲は殷の時代、甲骨文から見ると、亀の甲羅の縫文を象る象形文字だったとみられています。

そこからかたい殻を破った物の総称となり、植物では、冬の間新芽を護る鱗状の皮、即ち鱗皮を指すと言われています。

意義は「東方の春のはじまめ陽気に芽生え動く象なり、木孚甲を戴く象に従う」と記されています。

孚甲はかいわれで、樹々の芽が破れて、新芽をのぞかせている状態です。

この新芽が出始めると言う事から、甲に「はじめ・始まる」等の意が出てきます。

甲は「はじめ」とも読みます。

「易経」上に蠱(コ)と言う卦がります。

その説明文に「甲に先立つと三日、甲に遅れる事三日」とあります。

これを解説すると、それが政令を新たに発することであれば、その三日前に人々に知らせ、そして布告三日目にさらにもう一度よく説明し熟知させると言う意味です。

このように甲には新しい生命力の新たなる創造・開発と言う意があるのです。

十干「乙」

乙の語源は乙形の骨ベラで、糸の乱れを解く道具の象形です。

「乱」をおさめると読む根拠となる字であると言われています。

戦国時代から漢の時代にかけて中国で陰陽五行説が成立し、発展しました。

この思想・文化の進展にしたがって文字の解釈も分化発展し、この立場に立って解説が成立しています。

十干をも天地自然の運行と結びつけて解かれるようになり、そこで乙の解説にこのようなものがあります。

「春は草木、冤曲(えんきょく)して出ずるも、陰気なお強く、その出ずるいこと乙乙(出にくい様)たるを象どる」と解説しています。

つまり、春の初め、草木の芽が甲鱗を破って出かかるのであるが、寒気がなおも強く、真直ぐに伸びかねて曲がりくねった形になっている。

その芽の象形に乙を見たのです。

十干「丙」

「丙(ひのえ)」の語源は、殷時代の古い形を見ると、器物の台座、槍や杖の石突きの形をしている。

本来は柄を示す字であったとみられています。

「丙は南方に位し、万物成りてへいぜんたり、陰気初めておこり陽気まさに欠けんとす、一の冂に入るに従う、一なるものは陽也」と述べている。

丙の字の上の一は陽気がグンと伸びる姿で、昨年乙年が陰気が強く伸び悩んでいた陽気が、丙の年に入りグンと伸び切る事をさしています。

生命・エネルギーが盛んで高まることを意味します。

しかし、運命論の循環の原理によると、その陽気がが狭まると冂、即ち囲いの中に陽気が入って次第に陰気が生じるとなります。

これから見ると、乙年より物事が盛んになり、伸張する年であると言う事を意味することになるのです。

丙に火扁を付けると炳という字になります。

意味は、「あきらか・つよい」という意味がある。

丙は炳で、エネルギーが強く燃焼発展することをしめしています。

丙年は事業においても積極的に進展させ得る年ですが、有頂天になっていると、冂の中に陽気が入るように、衰弱を来す事を忘れてはならない。

十干「丁」

「丁」は干の四番目、甲乙が五行説で木に値するのに対して、丙丁が火に相当され、丙が火の兄、丁が火の弟と言う事で、丁を「ひのと」と読みます。

丁の最も古い字の形は、釘の頭の形で、釘の最初の字であるとされています。

解読してみると、丁は丙を承けて「夏時草木の繁茂を示すもの」と訳している。

ある説では、丁は植物の芽が伸びようとして地表に丁型にあたり、なお表面に出来れない時期としています。

十干「戊」

戊は漢文で「ボウ」、普通読みで「ボ」と発音します。

甲乙丙丁戊と十干の第五位に置かれていて、五行では土を意味します。

訓で「つちのえ」と読まれます。

甲骨文とか金文を見ると、戊は、大きな刃が付いた戈(ホコ)の象形です。

戊は後にこれにくさかんむりのついた茂と共通し、干支学的には「茂る、繁茂する」と言う意味を持つ言葉です。

戊は、植物が繁茂するように、物事が繁栄し、繁雑化するにしたがって無駄を省き、簡略化することに努める事を意味します。

十干「己」

己は古くから、十干の第六番目の「つちのと」と「おのれ」と言う両義に用いられているが、おのれと用いるのは己の本義ではなく、仮借義です。

己の甲骨文の解説についてこれを定規または糸を繰とる器として観る説、曲がりくねった糸の端緒と見る説、伸びた新芽の曲がった形と見る説の三節がある。

中国・南北朝時代の梁の学者が編した「五行大義」に、「己は紀なり、物既に初めて成るに条紀あるなり。

彼の者は云う[戊の言は茂なり、己の言は起なり]と、万物みな枝葉茂盛し、その秀を含むものは、抑屈して起こるを云うなり」と述べています。

十干の進展が、陽気の進展に従って変化する陰陽五行説の立場から。

甲(鱗殻に覆われた芽)、乙(芽が少し出かかる)、丙(根が左右に張る)、丁(芽が地上に出ようとする)と陽気が進み、戊に至って植物が繁茂します。

己に至っては秀(梢の先の新芽)を含むようになる。

その抑屈し曲がっていた秀が曲がりながらさらに伸び起こってくることから、己は起のもとの字だと説いています。

十干「庚」

「庚」はコウ、十干の七番目、五行では金に位置します。

金の兄のため「かのえ」と読みます。

庚と米と重なった文字が康で、糠(米ぬか)の原字とされています。

そこから考えるに、庚の原始の意味は、杵を持って臼で穀物を搗(つ)く形からきていると考えられます。

搗くには、臼を打ち続けなくてはなりません。

そこに継続の意味が生じるのです。

搗けば穀物が変化しますから、更新と言う意味も生まれてきます。

「易経」の巽の卦、九五の爻(コウ)の説明にこうあります。

「庚は更なりで物事を変更する意味、昔は十干を以て日を数えていたので、庚の前の三日は丁にあたり、丁は丁寧の意味、庚の日にから三日後は癸のひにあたる。

癸は揆度(はかり・はかる)の意味です。政令等を変更するときは初めに丁寧に考慮し、また変更した結果がどうなるかを十分に揆(はかり)らねば上手くいかない。」

と言う事で、庚は更新の意味として用いられている事がわかります。

十干「辛」

辛の字は鋭い刃物を描いた象形文字で、刃物でピリッと刺すこと、それによって刺すような痛みを感じることから、味でいえばピリッと刺すような辛さを表します。

また、人事でいえば、つらい、むごい、ひどい、きびしい等の意味があります。

辛苦、辛酸等の熟語も生まれる。

辛はまた新にも通じる。

新の元の意味は、木を斧で切り倒し、鋭い刃で切り裂いた、生の面を意味する形声です。

「史記」の律書にも「辛は万物の辛生(新生)を言う」とあります。

ところが、辛にはまたその字形が⊥と干と一を組み合わせた形であることから、⊥は上で、上を干す意味があると言う事から、上に反抗すると言う意味になります。

罪人に刑罰を与えると言う意味にもなります。

十干「壬」

壬は音はニンまたはジンと読みます。

訓読みでは「みずのえ」で、中国五行思想の木火土金水の水に当たる文字です。

方角は北に属しており、十干では九番目に配当する文字です。

壬の最古の形は殷の時代までさかのぼります。

壬は鍛冶屋の道具で鍛冶台を表す象形です。

鍛冶職人の工具の一つと考えられています。

中国の古文に「壬は任と通じ合うなり」と説かれています。

任は物を載せ、その負担に耐える事を意味しています。

そのことから責任や任務を他人に任せるとき、任命や委任と言うような義が生じたのです。

任には「へつらう」と言う義があります。

漢書の元帝紀に「その故に任人位に在り」の任人の意味を服ケンと言う学者が「任人とは佞人なり」と註しています。

佞人とは、上にへつらい、下に威張り散らす人のとです。

よって壬には三つの意味が内包しています。

1.壬は任であり、重い負担に耐え、責務を任う事を意味します。

2.壬は妊に通じる意味です。モノを妊事を意味します。

3.壬は佞人に通じる意味でもあり、上にへつらう軟弱な人間を指す。

と言う意味を内包している文字です。

十干「癸」

癸は十干最後の十番目を任される文字です。

癸は壬の弟にあたり「みずのと」と読みます。

五行論では水を意味し、北の方位に属されています。

「癸」の語源は百姓が起こす「一揆」からきています。

揆とは、図る・計測すると言う意味を持つ文字です。

また、図るには測る基準や原則が必要です。

従って、則や道と言う意味も内在しています。

つまり、癸の意味は万事の則・道を筋道たてて図る、処理する、考えると言う意味になるのです。

筋道を失うと物事は必ず混乱します。

その結果破綻する道を選ぶことになるのです。

例えば、政治が筋道を失うと自然に起こる動乱、打ちこわし騒動の事を、日本では昔から一揆と言っています。

そこで「孟子」はいつの世も偉い人の立てる道、筋道と言うのは、一つであると言うので、「聖前聖後、其の揆一なり」と言っているのです。

それでは今日はここまで!

最後までご精読ありがとうございました。

今日も最高の一日が終わる✨

私は本当に幸せ者です。

親愛なるあなたに幸福が訪れますように☆彡

  🍷 愛を込めて カンパイ 🍷

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明日の運勢

    H28年9月3日

    総合運:☆☆☆
    仕事運:☆☆☆
    恋愛運:☆☆☆

    吉年齢:8.20.32.44歳
    吉方位:西.北

    開運刻:明日は残念ながら昨日と
    同じで運は開けていません。
    仕事が終わりましたらすぐに帰宅
    しましょう。

    それではまた明日しましょう!

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