どうも、ごきげんいかがお過ごしでしょうか?
占術家の仙翁(センオウ)
今回は陰陽五行学でおなじみの「木・火・土・金・水」の中に存在する「木」について解説します。
陰陽五行学説は全ての占いに精通する基本となる学問です!
その歴史は古く中国春秋時代に・・・
Contents
陰陽五行の成り立ち
陰陽五行は元来、別の学問として発達しました。
時は戦国、春秋戦国時代紀元前から続いている非常に古い知識何です。
ちなみにそのころ日本は、縄文時代なんです。
日本が土器を作って、狩りをしながら生活していた時代に、大陸を越えると組織を編成し、敵国を侵略していたなんてちょっとしょうげきてきですよね!?
もともと、陰陽学と五行学と言う二つの学問が合わさって出来たのが陰陽五行学です。
この陰陽五行学を体系づけたのは、孔子と言われています。
陰陽五行と言えば・・・
五行「木・火・土・金・水」を扱った五行相生と五行相剋を主体とし、構成された理論です。
万物は五行を司り、生は五行から生まれ、五行に死するとし、人の生き方や思想に大きな影響を与えている物です。
さて、それでは相生と相剋はどのような違いがあるのです消化?
それを見ていきましょう!
五行相生
相生とは、読んで字の如く相手を生かすと言う意味を持ちます!
従って以下のような文言が生まれます。
「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」という関係を『五行相生』といいます。
木は燃えて火になり、火が燃えたあとには土に還る。土が集まって山となり、山からは鉱物(金)が産出し、金は腐食して水に帰り、水は木を生長させる、力を有する。
と言う一連の物語を作り上げる事が出来ます!
互いに隣り合うものを引き立て力を与える事が出来ると言うのがこの思想の基本理念です。
五行相剋
では、一方で相剋とは何なのでしょうか?
相剋とは、相手を剋(耐え抜いて打ちかつ)すると言う意味を持ちます!
簡単に言うとケンカしてしまうと言う意味を持ちます。
そこでこのような文言が出来上がります。
「水は火に勝(剋)ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」という関係を『五行相剋』といいます。
これを物語りにすると・・・
水は火を消し、火は金を溶かし、金でできた刃物は木を切り倒し、木は土を押しのけて生長し、土は水の流れをせき止めると言う力を持ちます!
向かい合うもの通し、相手と対立する様に出来ています!
陰陽五行「木」の意味
陰陽五行の基本を分かっていただいたと言う事で、今度は各論に参りたいとおもいます。
今回は、陰陽五行の中でも一番最初に出てくる「木」について解説していきたいと思います!
陰陽五行は、あらゆる事象の説明に良く使われてきました。
特に、季節を表現していたことが多く認められます!
五行「木」を季節で表す
季節は冬から春にかけて移り変わる時期を木としています。
春と言えば真っ先に思いつくのが生命の誕生です。
植物は芽を出し、冬眠から目覚めます。
家の中にこもっていた人たちもダウンジャケットを脱ぎ捨てだんだんと活動的になってきます。
従って、「木・火・土・金・水」の五行の中で唯一、有機生命体であるところの「木」が命が動き始める春を象徴することは分かりやすい事だと思います。
ちなみに、この「命の動き始める頃」と言うのは、命をため込んでいるからこそ起こる現象です。
ため込むとは、後程詳しく解説しますが、「ため込む」と言う象意を持つ五行は水です!
冒頭でもご紹介しましたが、水と木は相生関係と言う事がここからも分かります。
季節でいえば、「水」は「冬」です。
植物で冬と言えば、冬の寒い時期にじっと土の中で種の状態でいた時が「水」で、芽を出し始めた時が「木」となります!
春になると、今まで冷えていた地面が温められて冬眠していた動物は、目覚め、じめんは熱気を受けてモヤやカゲロウなどが観察できます。
カゲロウのように熱気が上昇していく様も「木」を象徴しています。
つまり、「木」とは伸びあがろうとするエネルギーであり、熱気です!
人間で言えば、母体の中で胎児としていた時が「水」で、生まれてから青年期まで(20代後半)が「木」を象徴していると言う訳です。
ところで、青年と言えば、若く青い時期と書きますね。
実は陰陽五行で言うところの「木」は青色として表現れることが多いんです!!
五行「木」を時間で見る
これを一日の時間の流れで見ていくと一日で一番清々しい時間帯は、朝ですね。
時間にするとAM4:00~AM8:00の事を表しています。
ちなみにこの時間帯のピークはAM6:00と言われています!
そして朝の日の出とともに始まるので日が昇る東側も「木」で表されます!
さて、一方で若々しさは、愚かさを象徴する時期とも言えます。
静寂より喧噪を好み、活動的で、時には暴走すらします!
五行「木」と自然現象の関わり
こんな荒々しい力が「木」の象徴ですが、自然現象ではこれが雷や風に相当します!
京都の建立時に奉納してある風神・雷神絵図と言うのがありますが、不思議な事に「木」の気を示していることに何かのメッセージ性を感じずにはいられません。
雷神と風神と言えば、東京の浅草寺の大門にも風神・雷神像があるので雷門と称する様になったのは有名な話ですね!
門であるっと言う事は、「入り口」と言う事です。
そんなことから「入る」や「往来」のイメージが象徴されてきます!
例えば、多くの人が集まる商店街などです。さらに「他人の話を心に入れておく」と考えると、「話し合う」事も「木」となります!
同じく入るを「自由自在に入り込む」と捉えると、やくだつことと解して、一般「技術」と捉えることができます!
従って、エンジニアや工芸する人も「木」に入れます。
また、雷と言えば電気です。
私たちの暮らしを豊かにしてくれている技術ですが、これも実は「木」に分類されます。
五行「木」の陰陽
木と言うのは、騒音や若々しさを象徴すると先ほど紹介思案したが、これをまとめると「一発でものすごい音が鳴り響く騒音」と解くこともできます!
雷も一発だけでものすごい騒音を伴います。
ここから派生する音楽、放送、電気にかかわる家電製品も「木」になります!
関心を置くべきところは音ですが、ここで言う音はあまり持続力がなく、瞬発的な物だと言う事です!
つまり、内容的には空虚であると言う事です。
従って、拡大、誇張、嘘や自慢、ヒステリーも「木」となります!
持続力の無い事はその場だけのことになりかねません。
そんなことから「果たせない事」や「迷い疑うこと」、「反目すること」も「木」となります!
しかし、果たせないと言う事は、何も悪い事だけではありません。
臨機応変に向きを変えることの出来る器用さを持ちます!
今まで呼出していたことが分かるとさっとあきらめて、別つの道へ行ったり、別の人に従ったりすることの出来る人です。
五行「木」と易経の関わり
このような事の出来る人を「巽順(ソンジュウ)」と言います!
五行「木」の美徳の一つとされています。
ちなみに、江戸時代の武士のように盲目的に誰かに従うのは「坤順(コンジュウ)」と言って、こちらは土のグループに入っていきます!
つまり、巽順は坤順に比べて世渡りが上手いと言う事になります。
もっと具体的に表現すると、自分の利益を計算する余裕がある人の事を指します!
なにしろ、巽順の損は易経では風を意味します。
風と言うだけあって、空を切るや肩透かしと言う表現が存在する様にひらひらとつかみどころのない人も「木」に分類されます。
また、風はあらゆるところを吹くことから「調える」とも言います。
さきほど、別の人に従う行動も巽順だと表現したのに、なぜ調えると言う表現になるのか・・・?
と疑問を持つ人もいるでしょう。
そんな方の為に、分かりやすく場面を連想しながらお読みください。
数人で集まって話をしているとします。
B君とC君がケンカになりそうな雰囲気で危険です。
そこにA子さんが場を和ませようと割って間に入ります!
A子さんが入ったことで危険な雰囲気が和みます。
この時のA子さんの心理状態は、ケンカを避けたいと言う意とはもちろんあったと思いますが、自分のソツのなさをみんなに見せたいと言う思いは少しばかりあったはずです。
多少の計算づくであっても、見事に場は整ったのです!
一般社会では、このような行動はズルい方には入らないと思います。
したがって「巽順」はやはり美徳と言えるのです!
それでは、今日はここまで!
最後までご精読ありがとうございました。
今日も最高の一にが終わる✨
私は本当に幸せ者です!!
親愛なるあなたに幸福が訪れますように☆彡
まとめ
陰陽五行って複雑でマイナスの表現とプラスの表現が入り混じって混在するので、複雑に見えますよね!?
陰陽五行を学び始めた人が必ずぶち当たる壁と言っても過言ではありません。
でも、物語としてそれを捉えた時、意外とすんなり入ってくるんです。
なぜなら、この陰陽五行論を確立させるときに複数人で対話をし、現象を論じていったと言います。
その時に物語を作り論じていったのだと思います。
なぜ、物語を作っていったかと言うとその当時、統一された言葉が無く物語で人々に伝えていったからだろうと推察できます。
未だに、昔から続く歌や昔話は過去の教訓を示しているものが多く存在すると言われています!
その点からも物語を作ってそこから連想していくことで大枠を捉えることが出来ます。
あなたも陰陽五行学に興味を持ったら少し学んでみることをお勧めします!!
それでは今日はこの辺で・・・
お相手は占い師の孫、仙翁でした!